asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

不格好に巻きつける

ゆるやかにはじまった今年2日目の朝。

 

朝ご飯と昼ごはんを兼ねて、

グリルでお餅を焼いて、

醤油をつけ、海苔巻きにする。

久方ぶりに出汁巻き卵を作ると

ひどく不格好にできあがった。

お節の横にどんっと盛りつけ、

いろんな角度から眺めてみる。

どこから見てもやっぱり不格好で愛らしい。

 

お腹がいっぱいになったので、

運動がてら、年末にやり残した

気になっていたところの掃除をした。

でっかいダブルベッドをよけて、

下の埃をすいとったり、ふきとったり。

すぐにぐちゃぐちゃになる

娘の衣類入れの中も。

 

年末に大掃除をしていると、

頼まなければなにもしようとしない

頼んでも6割ほどでなげだす夫に

いつもイライラしてしまうのに、

不思議なことに

年始はちっともイライラしない。

ソファーにふんぞり返って

駅伝とラグビーを交互に見ている夫にも、

You Tubeに釘付けになって

数日以内に「ただのガラクタ」と化す

厄介な工作を企てようとしている娘にも、

ちっとも腹がたったりしない。

入り交じるテレビとYou Tubeの音をBGMに

せっせと手と体を動かす。

 

掃除はエクササイズになる。

家も体も気分まで整えられるなんて最高。

 

なんて思えるのは、

自宅で過ごすお正月ゆえだろう。

ふだんは掃除は重荷でしかないから。

あまりに重くて、

一緒に抱えなさい

と、夫や娘を睨みつけてしまう。。。

 

午後、娘の縄跳びをもって公園に行く。

元日にはすーすーしていたけど、

ちらほらと

かけっこやボール投げや

立ち話を楽しむ人たちがいた。

広々とした公園で

それぞれのグループが距離を保って

それぞれの時間を過ごすお正月。

 

娘の縄跳びと砂への落書きを見守ったあと、

娘と夫の希望をのんで、

また神社の前まで足をはこんでみることにした。

少しでも並んでたらすぐ引き返すからね、

と念をおしながら、ちょっとした散歩。

神社はすいていて、

片手で数えられるくらいの

ご家族らしき人たちやカップルらしき人たちが

決められた一定の距離を保って順番を待っていた。

これならば、と

同じように距離を保って後についた。

すぐに順番がきて、

自分のお財布からお賽銭を取り出す娘を

感慨深い気持ちでみる。

大きくなったなぁ。

お祈りもひかえめに

ほんの数分で神社をあとにした。

「いっぱいお願いしたらお母さんに怒られるから、ふたつだけにした」

と、娘が言った。

 

帰りにまた

娘がガチャガチャをしたいと言う。

本当はお年玉をもって

ショッピングモールに行きたがっていたのを

コロナでこんな状況だから控えよう

と、私がとめたのだ。

文具屋さんや玩具屋さんに行くと

娘は長らく居座ってしまうに決まっている。

前日にしたばかりのガチャガチャは

既に興味を失せられ、

ただのガラクタになりかけてはいるものの、

ガチャガチャは

ガチャガチャまわすその瞬間もまた

わくわく楽しいのだ。

はいはい、どうぞどうぞ、ガチャガチャ

と、連日でガチャガチャに向かう。

 

道中、娘は3人のクラスメイトに会い、

嬉しそうに手をふっていた。

校区内で静かに過ごしているご家庭が

やっぱり多いんだな。

 

帰宅後、圧力鍋で2合分だけごはんを炊き、

キンパっぽい海苔巻きをつくる。

ごはんをしきつめすぎて、

さらに具をのっけすぎて、

巻き始めてからようやく、

1枚の海苔におさまらないことに気がつく。

もう1枚海苔を出して足りない部分を補い、

ぎゅうぎゅうと巻きつけると、

横からお肉や卵やナムルやキムチや

マヨネーズにまみれたグリーンレタスが

にょきにょきとはみ出してきた。

つまむとやたら美味しい。

さらにぎゅうっと強く巻きつける。

包丁を入れると、ぐちゃぐちゃになったので、

小さくカットするのをあきらめて、

どうにか3つ分にだけ切り分け、

デカデカとお皿におく。

2本目はごはんも具も控えめに作ったら、

包丁はすんなりはいったけど、

金時人参のナムルを入れ忘れていたことに

気がついた。

色合いが…

箸でつまんで差し込んでみるうちに

形がゆるやかにゆがんでいった。

 

不格好な海苔巻き。

3人でぼろぼろこぼしながら食らいついた。

 

 

白菜の味噌汁と

年末に鍋いっぱいにつくった筑前煮と

サラダと

お豆腐のチーズのっけ焼きと一緒に。

 

 

お風呂上がりにまた3人でドンジャラをした。

また娘と夫の接戦で、娘が逆転勝ち。

私だけがぼろぼろに負け、

娘と夫にバカにされているうちに

ゲームといえども気分に害が生じはじめたので、

さっさと片付け、さっさと寝室に移動した。

 

数分後となりに潜り込んできた娘と

少しだけ喋って、

少しだけそれぞれの本をめくってから、

早々と電気を消す。

すぐに娘の寝息がきこえてきた。

 

平和で不器用で

やっぱり贅沢な新年2日目の記録。