asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

大掃除で威張り倒す

こっちは朝早くからがやがやと

掃除に励んでいるというのに、

あっちはなんだってあんなに

こっちの物音など気にもとめず

まるで他人事みたいに

足を投げだして

スマホを見たり本をめくったり

ふんぞり返りつづけてんだ。

ふざんけんじゃねーよ。

 

なんて、

性懲りもなく夫を恨めしく思いながら、

冷蔵庫の下のネジをくるくるまわし、

でっかいそれを恐る恐る引く。

力を入れなくても

冷蔵庫はすーっと移動して、

私は裏側に入り込む。

あちこちにたまった埃を

歯ブラシでかきだす。

プラ製の敷物をはずして、

床と敷物と壁を雑巾で拭き上げると、

なんとも立派な大仕事を

ひとつ仕上げた気分になる。

で、また敷物をおき、

よいしょと冷蔵庫を押し戻す……

のだけど、

敷物の端に引っかかって、

そこから冷蔵庫が動かない。

持ち上げてみようとも

当然、持ち上がらない。

力づくでもういちど押すも

やっぱりどうにも戻らない。

 

やれやれ、なんてこった。

と、夫をよびつける。

面倒くさそうにやってきた夫は、

やれやれ、なんてこった。

と、すっかり場所を変えてしまった

冷蔵庫を前に

しばし立ち尽くす。

「すっごい埃がとれたわ」

と、私は自分の働きっぷりを報告したあと、

「これ、元の場所にもどして」

と、威張り倒して言い放つ。

 

どうやったんだか、

夫は、どうにかこうにかそれを戻した。

 

 

お風呂の扉を外したときも

元にもどせなくなって

はめ込む作業は夫に委ねた。

「ちょっとこれ、むっちゃ汚れてたの

 掃除しといたからはめといて」

と、威張り倒して言い放った。

 

ふざんけんじゃねーよ。

の憤りの具合は、

もしかすると夫の方が

私より上かもしれないな。