ちっとも元気がでないのだった。
夏季休暇が明けてからというもの、
体が鉛のように重だるくて
徒歩数歩の寝室からキッチンへ
キッチンからダイニングへ
足をひきずるように移動する始末。
食欲だけはしっかりあるし、
暑さにバテているわけでもない。
体調がわるいというわけでもたぶんなく、
とにかくやる気がでないのだった。
土曜日の昼下がり、
せっかくの休日なのに。
本をめくってみたところで、
娘の横で一緒にアニメ映画をみたところで、
サーキュレーターと扇風機のふき掃除を
丁寧にしてみたところで、
いっこうに元気になってく気がしない。
これはいかん、と重い腰をあげ、
野菜を買いに電動自転車を走らせた。
奮発して、どっさり野菜を買う。
さらに、小松菜と豆苗も。
久しぶりに野菜を何種類も
たっぷりつかった夕ごはんを
早い時間にたいらげ、
娘が図書館に行きたいというので、
夫を強制的に誘い、
うす暗くなりはじめた道を図書館へ向かった。
夫は電動自転車で、
娘は小さくなった自転車で、
私は早歩きで。
ひと足先に出たって
あっという間に追い越され、おいてかれ、
図書館で落ち合う。
ささっと選んで、
またひと足先に出発し、
あっという間に追い越され、おいてかれ、
家の中で再会する。
久しぶりにしゃきしゃき歩いて、
ほどよい疲労感。
いつのまにか気だるさは消え、
高揚感さえある。
ここ数ヶ月、
しっかり摂ってはいるつもりでも
ケチケチ選んで使っていた野菜。
運動しなきゃと焦るばかりで
ちっとも動いてくれない体。
元気が足りなかったのは、
野菜不足と運動不足のせい
でもあるかもしれないな。