asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

夫の咀嚼に耳をすます

夫のこと、

大半において憎々しく思ってはいるけれど、

嫌いなわけではない。

大事な人といえなくもない。

 

平日の我が家は、

今のところ夫は週に数回だけ出社し、

テレワークが中心。

私もまたテレワークが中心。

娘が学校に行っているあいだ

別々の部屋で仕事をしているのだけど、

ひとつ大きな問題がある。

お昼ごはん。

ここ何年も娘を通して会話していた私たちは、

ふたりだけでテーブルを囲むことが

どうにも気まずい。

そこで私は炒飯やら焼そばやらを

ちゃちゃっと作って夫に出し、

夫が食べている間に夜ごはんの仕込みをする。

キッチンでせっせと手を動かしながらも、

夫の食の進み具合に耳をそばだてる。

 

むしゃむしゃむしゃ。

 

夫の咀嚼の音をきくとき、

我ながらなんとも不気味なことに

ふいに愛おしさがこみあげる。

いや、切なさ、といった方が正しいか。

あるいは、冷静になる、といった感じ。

危うくも失いかけていたものに対する

淡い後悔と郷愁。

 

いつから向き合って笑いあえなくなったのか、

なにをそんなにぷりぷりしていたのか。

 

 

なんだ、憎々しいだけで

本当に憎いわけじゃなかったんだ……

と、改めて気がつく。

 

夫は山盛りのそれを

たいてい5分くらいで

無言でたいらげたあと、

空になった皿をはこんできて

「ごちそうさま」

とひとこと言ってそそくさと洗面所に向かう。

そして私はようやく、

自分の分のお皿をもってテーブルにつき、

ひとりでほっと

お昼ごはんを食べはじめる。

 

むしゃむしゃむしゃ。

 

大事な人の咀嚼音ってのは、

なんていうか、感慨深い。

 

 

娘に折り紙での工作を課されていて、

私がつくったのは、

卵の殻……っぽいもの。

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左側はズルをして画用紙で。

 

夫がつくったのは、

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よくわからないけど

モンスターボールとやららしい。

 

夫は私より器用だ。

あぁ、憎らしい。。。