パセリはかざりだ
と夫は言う。
肉に添えたそれを追いやったのを
野菜嫌い真っ只中の娘から
「パパも残してるやん」
と咎められると、
「これは食べるもんではない」
とぬかす。
なんてことを!
パセリも立派な栄養源だ。
半生産者(私のつもり…)の顔が
すぐ目の前にある
まさにとりたての無農薬野菜。
そのままの姿じゃ食べてはもらえないから、
細かく刻んで料理にいれる。
ポテトサラダやパスタやスープに。
刻むのが面倒な日は、
手でちぎって放り込む。
雨降りの日曜日のお昼ごはん。
コーンクリームスープに
パセリをちぎり入れ、
薄力粉をこねこねこねて、
またナンっぽいものをつくる。
フライパンの上でこんがり。
できそこないみたいなおかしな形は、
私の頭のなかみたい。
ここのところ、
無能で無力な自分に
打ちのめされてばかりいて、
気づけばブログにつづる言葉も失っていた。
でもきっと、
できそこないにも
できそこないなりの
味わいってものがあるのだ。
おかしな形をしたナンっぽいもんに
ウインナーとレタスをはさんで食べてるとき、
娘の笑顔ははじけっぱなしだった。