asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

飽き飽きする

厄介な休日だった。

 

目はかゆいわ

肌はヒリヒリするわ

そしてなによりも

とにもかくにも気分が晴れず、

むしゃくしゃ

むしゃくしゃ

していたのだった。

 

晴れない心は

誰のせいでもなく、

私自身のコンディションの問題だ。

 

なのに、私の中のずるい部分が

それを夫のせいにでもしようとしているのか、

いつもとなんら変わりのない

夫の無言と無表情と無頓着に腹を立て、

かと思えば、

ようやく発した言葉のひとつひとつに

激しい苛立ちと憤りを覚えるのだった。

 

なんて冷たい人なんだろう

と夫のことを憎々しくながめ、

なんて無神経な人なんだろう

と夫のことをなじる。

 

そして、やがて

心はすっかすかになる。

 

特価のトリムネ肉をわんさか挽いて、

チキンナゲットや蓮根のはさみ揚げをつくった。

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でも、ダメ。

 

 

久しぶりに肉味噌をつくった。
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だけど、ダメ。

 

その肉味噌を放り込んで

かぼちゃコロッケのタネをつくった。f:id:asanoomusubi:20191104154726j:image

なのに、、、

心はちっとも晴れない。

 

どんなにつまみ食いをしつづけようとも

満たされるのはおなかばかり。

 

すっかすかの心のすきまに

入りこむのは苛立ちばかり。

 

「飽きた」

と夫は私の責めるような問いかけに

ただ答えただけなのだった。

なにも目くじらたてて怒り狂うことではない。

一品としてだした

卵とからめたキムチ納豆を

もう飽きた、と。

「飽きない方がムリやろ。な?」

と、苛立つ私をさえぎるように、

いや苛立ち返すように、

娘に同意を求めた。

そして、先週末に自分用にと

旅先から買ってきたごはんのおともを

夫は瓶からたっぷりとすくって

ほかほかごはんにぶっかけたのだった。

 

飽きた、か。。。

私ももしかすると飽きたのだろうか。

キッチンでひとり

またやってくる平日を乗り越えるため、

冷蔵庫や冷凍庫をせかせか

パンパンにする週末に。

 

 

すっかすかになったりイライラしたり

なんだかずいぶん疲れたなぁ

と、早々とふとんに潜り込んだ

3連休最終日の夜。

睡魔はすーっと気持ちよくおしよせてきた。

 

 

休日明けの朝、

いつもと同じように朝ごはんをつくる。

 

夫の卵のおにぎりに

いつもは入れないコチュジャンをいれる。

飽きられたらたまんないわ、

と、赤い色がにじみでてくるくらい

ぎゅっぎゅとにぎったそれを、

夫は、いつもと何ら変わりない顔で、

無言で食べ干した。

肉味噌のおにぎりもまた、

いつもと同じ顔で食べ干す。

 

ふいに、

自分の気持ちが落ち着いていることに

気づく。

 

晴れてはいない。

でも、落ち着いている。

すっかすかかもしれない。

でも、そこに

ひとまず苛立ちはない。

 

 

さて、次の休みは何をつくろうか。

 

会社に向かう電車の中で、

既に私の心は週末にむかっていた。

娘の鼻唄がきこえ、

ソファーでふんぞり返った夫が視界をかすめる

週末のキッチンに。