ハロウィンだっていうから
朝ごはんにちょっとばかり手をくわえて
待ちかまえていたのに、
起きたはずの娘が
なかなかやってこない。。。
トイレに行って手をあらったあと、
また寝室にまいもどり
布団の中でまるまっていました。
ふつふつと怒りがこみあげ、
怒声で起こす。
なんの歓声も感想もなく、
しくしく泣きながら食べられた
今日の朝ごはん。
ハロウィンの朝。
ゆるやかに機嫌を共にたてなおし、
娘と寒がりながら、
登校友達との待ち合わせ場所に向かう。
時間になっても1人だけこない。
やがて5分ほど遅れてやってきた彼女は、
赤い目をしている。
「どうしたの?」
ときくと首をかしげ、
「がんばっておうち出たけど
イヤになってまいもどっちゃった?」
ときくと、うんと頷く。
「うちにも布団にまいもどった子がいたよー」
と言うと、娘が
「言わんといてー」
と私の腕をたたき、
彼女もにたっと小さく笑う。
それぞれの家、
いろんな朝がある。
まいもどりたい場所があるって
ある意味幸せなことだと思う。