asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

娘のかんしゃくに、何もかも放り出す

娘がかんしゃくをおこしていた。

まただ。

自分の思うようにことが運ばないと、

泣きわめく。

 

「手がはなせないからちょっと待って」

とそそくさと家事をする横を

ちょろちょろちょろちょろついてまわり、

待ちきれずに、駄々をこねはじめた。

「ねぇ、ちょっとっていつまで?」

しびれをきらして、腕をつかんでくる。

「早く一緒にあそぼうよ。

 いつになったら一緒にあそべるの?」

 

学校や学童での様子をきいたとき、

ひとりが好き、ひとりは自由だから

と言ってのけていたのはなんだったのか。。。

 

 

「じゃあ、この洗濯物だれが片付けるの?

 今日の夜ごはん、なしでいい?

 もうぜーんぶ放り出していい?」

思わず声を荒げると、

娘は覆いかぶせるように声を荒げ、

何やらまくしたてる。

きぃーっと奇声をあげ、

すごい力で私の腕をつかむ。

 

私はその手を全力ではがしとり、

「いいかげんにしてよ」

と怒声をあげ、

ぜーんぶ放り出した。。。

 

寝室に逃げ込んで、鍵をかけた。

 

娘が暴れている。

私はベッドに身を投げ出す。

 

娘は暴れ続ける。

扉をがんがん叩いている。

はげしく引っぱってはおしている。

蹴っている。

 

あぁ、扉がこわれそうだ。

こわれるかもしれない。

 

いや、そのまえに

娘がこわれてしまうんじゃ。

 

そっと鍵をあけた。

引っぱってはおすことだけとうにやめた娘は、

いつまでも泣き叫びながら

叩きつづけている。

「もうダメー。なんなんよー」

と、もう鍵がかかっていないことに気がつかずに

がんがん叩き、蹴りつづける。

 

カーテンにかくれ、

娘の名前をよんでみる。

が、それは奇声にかき消される。

 

今度は大きな声でよんでみる。

すっと静まりかえり、扉があく。

 

私はカーテンにかくれたまま

息をひそめ、そっと様子をのぞきみる。

 

娘はぐるりと寝室をみわたし、

いるはずの私がいないことに驚愕する。

クローゼットをあけて

そこにも私がいないことを知ると、

「なんでいないのよー」

とまた激しく奇声をあげ、

寝室をとびだした。

 

えっ………。

 

「なんでおいていくんよー。もうムリー」

と、玄関のドアをあける音がする。

裸足のままでかけだして、

エレベーターホールの前で泣き叫んでいる。

 

カーテンからでて玄関に行き、

もう1度、娘の名前をよぶ。

頭も顔もぐちゃぐちゃになった娘がふりむく。

おいで、と両手をひろげると、

しゃくりあげ、ほっとしたように息をはいてから

とびこんでくる。

ぎゅっと抱きしめると、

娘は涙と鼻水をわざと私のエプロンにこすりつけ、

「べたべたやー」

と笑った。

 

小学1年生の娘は、

いまだによくかんしゃくをおこす。

とっくに大人の私もまた、

いまだによくかんしゃくをおこす。

 

家のなかでにぎやかに過ごした

雨降りの土曜日でした。

 

 

ホームベーカリーのパンも、

ぽこぽこと

かるくかんしゃくをおこしてます♪


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