「できないって言うからできないねん。
できるって思ってやったらできるねんで」
なんて、
小1の娘が優等生みたいなことを言ってきて、
子どものときから大人になってまで
劣等生まっしぐらだった私は、
なんじゃそれ、と
条件反射でいじけたように苦笑する。
できないもんはできないわ。
と、口にでそうになるのを
ぐっとこらえて、集中する。
娘のアドバイスに従って、足を使う。
膝をまげたりのばしたり。
できる。できる。できる………
で、できた!
大皿から中皿へ。
中皿から大皿へ。
けん玉のワザ。
「もしかめ」っていうらしい。
娘の言うとおり、
できるって思ってやったらできたわ。
(ほんの数回だけだけど・・・)
そういえば、優等生ってかっこいいなって、
実はずっと、ひそかにあこがれていたんだった。
娘がやって、私がたまにやって・・・

傷だらけになってきたけん玉が、
とっても愛らしい。