リビングから娘の大きな声。
「ちょっときてー。
見てほしいものがあるのー」
やれやれ、またか。
洗濯物を部屋干ししながら、
「手がはなせないから待ってー」
と、お決まりのことばを返したあと、
ん………と、思いなおす。
手、はなせるわ。
ちょっとくらい、はなせるわ。
「はいはい、どうしたの?どれ、どれ?」
と、リビングに行くと……
そこには、ハートでできた
四葉のクローバー。
「ひゃーーー、すごいーーー」
きゃっきゃきゃっきゃ喜んでいたら、
翌日には
色とりどりのクローバーが咲いていました。