asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

会社にしがみつく

「いつまでがんばる?この会社で」
作業スペースで梱包をしているとき、
隣りの部署でバリバリ頑張っている同時期入社の女性が
さささっと寄ってきて、
ぼそぼそっときいてきた。
 
「えっ、やめようとしてる?」
と、思わず質問返しをしてしまう。
 
いつもきびきびと指示をする声が
フロア内でいきいきと響きわたっているものだから
まさか彼女が退職を考えているとは思いもしなかった。
 
「この会社ってさ、どんどん人が入れ替わって、
 新しい人たちで成長していく感じじゃない?
 もうそろそろね。
 ここで十数年やってこれたから、
 次どこに行ってもやってけると思うし」
疲れちゃったしさ、と付け加える彼女の顔が、
その言葉とは裏腹に、
やっぱりどこかいきいきしているように私には見え、
そうだね、あなたならどこに行ってもきっと活躍できるよ、
と心から思うのだった。
 
「子どもがいてここでフルで頑張るのも大変でしょ」
と続く彼女の優しいことばに
「私、頑張ってるわけじゃないと思うんだよね」
とこたえた。
「頑張ってるというよりも、しがみついてる気がする」と。
 
無力な私は、
べつのステップへ踏み出す能力も気力も、
なにひとつもちあわせていない。
 
だから、今の仕事に違和感を感じても、
今の暮らしにくるくるくるくる目がまわっても、
変わろうともがくのに変われずに、
会社にしがみついているのだ……。
 
 
 
 
変わりたい。
 
でも変えたくない、
失いたくないものもある。
 
贅沢者だなぁ。。。