asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

跳び箱になる

娘の保育園の運動会は再来週です。

時々、運動会でする踊りのふりつけを、

嬉しそうに、照れくさそうにやってみせてくれる娘。

なのに……

運動会が嫌だと言います。

跳び箱と竹馬がうまくできないから

怒られるかもしれない、と。

「誰に怒られるの?怒るひとがいるの?」

ときくと、

「いないけど、先生が怒るかもしれない」

と、目に涙をうかべます。

「なに先生が怒るかもしれないと思うの?

そんなんで怒るような先生いる?」

「いないけど、怒るかもしれない」

 

ありもしないことに怯える娘……

分かるなぁ。。。

 

「一生懸命やってたら、だれも怒らないと思うけど、跳び箱の練習しよっか?」

と言うと、うん、と笑顔をみせました。

 

そして、、、

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ヨガマットの上に小さく小さくまるまって、

私は跳び箱になります。

「いちばん遠いとこ、このママのお尻のあたり、ここに手をついて跳ぶねん。分かる?」

まるまりながら、必死に説明します。

保育園でそうしているようで、

右手を挙げて「はい」とかけ声をあげてから

むかってくる娘。

その声はなんとも嬉しそう。

何度もやっていくうちに、

跳び箱の私には見えないものの、

手をつく位置や、かかってくる重みで、

上達していくのが分かります。

 

そばでスマホをいじりながらお酒を嗜む夫に

「ちょっと見てよ!今の跳べてたよね?」

ときくと、

「跳べてる、跳べてる」と。

 

嬉しそうにとびついてくる娘。

笑顔のまま、「竹馬は?」ときいてきます。

「竹馬はうちにはないからなぁ。でも、どうしてもできなかったら、持ったままゴールまでニコニコ笑顔で歩いたらいいよ」

と、ほうきを手に、へらへら笑いながら歩いてみせると、

「ちょっと、貸してー」

と私の手からほうきを取り上げて、

こりゃまたやけに嬉しそうに、楽しそうに、

へらへら笑ってほうきを持って歩きだす娘。

 

よかったよかった、これで安心。

と、胸をなでおろしたあとに、

 

ん??あれ???

こんなにへらへら笑って歩いたら、

ふざけてると思われて、

先生に怒られやしないだろうか。。。

 

と、不安がざわざわと胸にわきあがったのでした。。。