asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

そっと静かに年を重ねる

朝4時のアラームをとめ、
のそのそと起き上がり、
リビングに移動する。

窓をあけて、白湯をのむ。
早朝の風が頬をなでて、
朝の匂いにほっとする。

ここのところサボっていたヨガのDVDをつけ、
10分間ほど覚束ないヨガをする。
ヨガマットをしまって、
それなりの格好に身を整え、外にでる。
10分間の散歩のようなジョギング。
朝刊をもって、家にもどる。

寝室をのぞくと、
夫と娘が同じ体勢で気持ちよさそうに寝ている。
ささっとシャワーをあびて、キッチンに行く。

朝のおむすびをにぎり、
朝晩の味噌汁をつくり、
ごはんと作り置きおかずを自分のお弁当につめこむ。
夫が起きだしてくる音がきこえたら、
コーヒーを入れる。

気がつけば、
蝉の鳴き声が大きくなっている。

いつもと同じ一日がはじまる。

6時20分、まだ寝室で寝ている娘に
夫が声をかけに行く。
機嫌がいいようで、
なんだか楽しそうなひそひそ声がきこえてくる。

席につき、手をあわせる。
「いただきます」
いつもと同じ朝ごはんを頬張る。
幸せな時間。

娘が、にやにやと私を見る。
「どうしたの?ご機嫌やね」ときくと、
はずかしそうに首をすくめる娘。

言いたいことがあるけど
はずかしくて言えないとき、
娘はいつも照れくさそうに
首をきゅっとすくめる。

言いたいことは
なんとなく分かっている。
だけど、知らないふりをする。

「ごちそうさまでした」
いつものように、いちはやく席をたち、
あれやこれやと整えて、
夫と娘が食べ終わったら洗い物をする。

このあたりでいつも、
ゆったりモードから
せかせかモードに切り替わる。

なかなか歯をみがきださない娘に
痺れを切らして、私か夫が苛立ちをみせる。
でも、この日は、
進んで歯をみがき、仕上げ磨きを求める娘。
うがいをして、顔を洗ったあと、
また照れくさそうに首をすくめて、
「今日、ママのたんじょうび」
と小さな声で言ってくる。
「なに?きこえない」
と、きこえているのに、ききかえしてみる。
「今日、ママのたんじょうび!」
今度は、大きな声。

「そうそう、今日、お誕生日やねん」と私。
「お誕生日のケーキは?」
「ないよ」
「ないの?」
「うん。ママはいつもどおりがいちばんいいねん。
あっ、でも、保育園でお誕生日のお手紙かいてきてくれる?」
「えええー、いそがしいからな」
と、笑顔で難色を示す娘。
「そっか。ならいいよ。
ママはいつもどおりがいちばんいいから」

リビングに移動し、
娘の髪の毛を三つ網にむすぶ。
不器用な私は、へたくそな三つ網しかできず、
それでも娘は満足そうに笑う。

いつもと同じ平日の朝。
お弁当を持って会社に向かう。
昼休み、お弁当を食べながら、ブログをのぞく。
夕方、同僚からもらった大きなイチゴ大福を食べる。
18時ピッタリに会社をでる。
家に帰り、時短料理と作り置きで、
バタバタと晩ごはんの準備をする。

いつもと同じ平日の晩ごはん。
なんとなくせかせか食べて、
なんとなくあわただしく片付けて、
水の飛び散った床をふきあげる。

娘は誕生日のことなどもうすっかり忘れたようで、
いつもと同じ夜が流れていく。

あわただしくも、心の中はなんだか静か。
平和な一日。

いつも何かが足りないようで、
なんとなくそわそわしてしまうけど、
本当は好きなんだろうな、この日常が。。。

幾日か前のことです。

そっと静かに、またひとつ年を重ねて、
38歳になりました。


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