asaの足あと

何気ない暮らしと、その中で、日々こぼれ落ちるささやかな幸せと小さな痛みをそっと静かに残すように、このブログをしたためています。

ツナをつくる

「最近よく自家製ツナをつくってる。

 でもさ、せっかく作っても

 うはうは食べてるの私だけで、

 娘も夫も市販のツナ缶の方が好きなの」

とZoom越しにぼやくと、

「そりゃそうや」

と、友人はすかさず言った。

 

メーカーが長年研究と試作を重ねて

作り上げた商品にそうそう勝てるわけない、

と。

 

なるほど。確かに。

 

ツナ缶よりずっと手間かかってるのになによ

なんて、

自家製ツナマヨおにぎりに不満をもらす娘に

ぷりぷりしていた自分が可笑しくなり、

げらげらと笑った。

 

 

週末から夫と娘は夫の実家に帰省している。

その1週間前に激しい耳鳴りとめまいに襲われ、

体調をくずしつづけていた私は

急遽帰省をキャンセルし、

3泊4日ひとり家に残ることに。

娘とこんなに離れるのははじめてで、

2人を見送ったあと、じんわりと涙がでた。

 

夫と娘が飛行場へと向かっている頃、

私は耳鼻科へ行った。

先週と同じ聴力検査をされ、

今度は反対の耳が聞こえづらくなってる

と言われた。

はげしいめまいと不調を訴えたところ

既に処方されていた私には大量に思える薬に

さらにまた幾種類も追加され、

来週も検査をしにきてください

と言われた。

薬局に行き、薬を受け取り、外に出ると、

雨がけたたましく降っていた。

 

念の為にとトートバッグに差し込んでいた

小さな傘をさし、

とぼとぼと帰った。

 

 

 

さて、ひとり時間。

好きなことをして、

好きなものを好きな時間に食べて、

好きなように過ごそう。

面白いよと勧められ

録りためていたドラマもまだ見れていない。

でも、テレビをつける気にもならず、

ソファーでぐったりする。

ときどき本をめくってみる。

 

そうこうしているあいだに夕方になり、

そそくさとお風呂にはいり、

自分のためだけにキッチンに立ち、

You Tubeをみながらごはんを食べる。

そして、せっせと出された薬を

言われたがままに飲み干す。

 

そして夜、友人とZoomで喋りたくる。

 

翌日の日曜日も同じように、

静かに時は流れていき、

夜だけまた、今度は複数の友人と

Zoomで賑やかに喋りたくる。

 

月曜日は仕事。

リモートで9時から19時前まで

PCにしがみつく。

近頃仕事がはちゃめちゃで、

息切れしている。

 

 

火曜日の今日、勇気をだして有休をとる。

どっちにしろ帰省していたら

休むはずだったんだから。

のんびりな朝。

また自家製ツナを作って、

サラダにたんまりかけてたいらげる。

 

 

今頃、夫と娘はこちらに向かう飛行機のなか。

午後には帰ってくる。

 

 

 

4日間も と思っていたけど、

あっという間だったなぁ。。。。

 

 

この4日間で、自分のためにつくったもの

自家製ツナ

自家製なめたけ

おにぎり用の田舎味噌(食べれるのは3週間後)

 

けっきょく出来上がったものはいつもとおんなじ。

違うのは、

いつもは片手間でやってることを

そのためだけにやったということ。

 

 

 

 

どうやら私には

ひとりの時間と休養が

必要だったようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆるやかに可愛く

娘がまだ赤ん坊だった頃、
「今がいちばんかわいい時ね」
と、電車の中でお隣りになった人や
夫の実家で会う親戚たちに、幾度も言われた。
抱っこ紐の中で無邪気に笑う娘は確かに愛らしく、
私は、はいはい可愛いですともとうなずいたり、ふふふっと笑い返していた気がするけれど、
赤ちゃんをとっくに過ぎ、幼児になって、少女になって、9歳になった今でも、

私にとって娘はいつだって【今】がいちばん可愛いのだった。


ずいぶんブログを書けずにいた。

久々に書いてみると、言葉がちっともまとまらないうえ、改行がうまくできない。

どういうわけだか。。。


健やかに成長していく娘とはうらはらに、
相変わらず心身のバランスをとるのがへたくそな私は、
日々苛立ったり、体の不調に嘆いたりしていたのだけど、
昨年はそれに加え、顔面の不調に激しくうろたえた。


顔面のひどい不調...
要は加齢によるたるみだ。
ふと鏡を振り返って見ようものなら
おでこに皺がよっているし、
法令線はもちろんのこと
もっとひどいのは口の横下あたり、
ひどく垂れ下がっているのだ。

ついでに言うと、髪の毛の抜け具合も半端ない。
あわてふためいてYouTubeをみながら
やれ顔トレだ、やれ頭皮マッサージだと、
毎晩あくせくしている私を

娘は笑い飛ばしたり、
応援したり、
「余計しわがよってるよ」なんてアドバイスをくれたりするのだった。

年の暮れのある日、
寝る前に最後の力を振り絞って、
洗濯物を部屋干しをしていると、

娘が「ねぇねぇおかあさん」とやってきた。
そして、私の背中をぽんぽんたたきながら、
「すごい美人よりもさ、ゆるやかに可愛いくらいの方がよくない?」
と、言った。
「そう?お母さんはできればすごい美人になりたいけど」
と即座に答えたあと、はて、と娘を振り返る。
「おかあさん、ゆるやかに可愛いの?」
「うん、お母さん笑ってたらゆるやかに可愛いよ」
・・・・・
私の気分はとたんに上がった。
るんるんお尻をふりながら残りの洗濯物を干し出す私に
「笑ってたらだからね」
と、娘が釘をさした。

娘から見たら私はちゃんと ゆるやかに可愛い らしい。
ただし、笑っていたら。。。

顔トレや頭皮マッサージより何より
ただただ笑っていることが
顔面の不調解消にいちばん効果があるんだろうな、と心底思う今日この頃。
顔面だけじゃなく、心身の不調にも、だな。


というわけで、今年は意地でも笑って過ごそう!!

あけましておめでとうございます。


 

3つのスープ

大腸がん検診前日の夫には

お豆腐だけのすまし汁を。

いつも味噌汁をいやいや食べさせられている娘には

中華スープを。

野菜たっぷりの味噌汁が欠かせない私は

やっぱり今朝も

野菜室に残った野菜を

なんでもかんでも放り込んだ味噌汁を。

 

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ふらふらだ、体がもういうことをきかない…

と、昨日の帰りの電車では

すっかりくじけきっていたくせに、

忙しない夜を終え、

また朝がきて、キッチンにたつと、

ちゃんと体は動き

いつものとおりしっかりと

食い意地がはっているのだった。

 

ぬか漬けをぽりぽりかじり、

ゆで鶏をむにゃむにゃほおばりながら、

朝のおにぎりをにぎった。

 

どうやらだいじょうぶなようだ。

 

金曜日。

あと1日。

だいじょうぶっぽいな。

 

 

ずるいお守りと本当のお守り

先月から新しいところで働いている。

コロナで会社が立ち行かなくなり、

出稼ぎにでろとばかりに

人事から示された新たな勤務地は、

満員電車と満員ではない電車を乗り継いで、

通勤に片道約1時間半。

この1年間で

すっかりテレワークに甘んじていた私の体と、

朝にはいってらっしゃいと送り出され

放課後には学童に行かずに家に帰り

おかえりと言ってもらえる暮らしに

どっぷりはまってしまっていた娘の心は、

ぐらんぐらんに揺れている。

 

案の定、私はまた上手く眠れなくなった。

日々蓄積されていく疲労感は、

鉛のように重く体にのしかかる。

 

留守番を恐れる娘は

毎日のように

お母さん仕事やめてよ

と言い寄り、時に激しく泣きじゃくる。

 

 

朝、娘より30分ほど早く家をでる。

前夜に「仕事やめて」と泣いていた娘が、

朝には「がんばって」と送り出してくれる。

 

新しい仕事はいつだってちんぷんかんぷんだ。

社内は緊急事態宣言がてているとは思えないほど

多くの人が忙しなくパソコンに向かい、

しばしば声をはりあげ合う。

私もまた声をはりあげ、

ちんぷんかんぷんの謎解きの協力を

先輩方や新しい同僚たちに求める。

ありがたいことに誰もが嫌な顔ひとつせず、

助けてくれる。

ここでもまた、私はとことん人に恵まれている。

 

くたくたになって家に帰り着くと、

たいてい夫と娘が夜ごはんを食べている。

私が週末に作り置きしたおかずや、

朝に準備したサラダや、

前夜にあわてて作ったカレー……。

皿の中をのぞきこむと

もう9割方食べ終えていて、

私の席にはお箸だけ

しっかり箸置きにセットされている。

 

あと30分だけ待ってて。

7時半に帰るから。

一緒にごはん食べよう。

 

もし私がそう言ったら

娘も夫も待っててくれるに違いない。

実際に数年前の我が家では

そのくらいの時間に

そろって夜ごはんを食べていたのだから。

だけど、私のテレワークに伴い

夜ごはんの時間がはやまり

ようやく夜10時までに寝るようになった

娘の生活スタイルをくずしたくなくて、

「先に食べててね」

と、毎日冷蔵庫の最下段に夜ご飯をそろえておく。

我が家にとって夜の数十分は

朝のそれ以上に貴重なのだ。

 

 

どうして仕事やめてくれないの?

と、娘は言う。

 

お金をかせぐため

と、私は答える。

 

それだけじゃないでしょ。

楽しいから?

と、娘が責めるように言う。

 

楽しそうにみえる?

と、私は責め返すように答える。

 

約束したのに

と、娘が声をはりあげる。

 

そう、約束したのだった。

娘が会社と私に望むひとつの条件を

満たすことができないなら、

仕事を辞めること。

数日前、その条件が満たされないことが

会社からの通知で明らかになった。

 

約束したのに

どうしてまた約束やぶるのよ

と、娘が私を責め立てる。

 

どうして私は娘との約束をやぶろうとするのだろう。

わからない。

体にまたかつてのような不安をおぼえはじめても、

娘に泣きじゃくられても、

会社から納得し難い指示連絡を受けても、

どうしてしがみつこうとするのか。

 

約束をやぶろうとしている理由はわからないけど、

約束をした理由は明らかだ。

 

仕事をやめてほしい

と娘に乞われることは、

ずっと仕事が苦痛で

やめたくてたまらなかった私にとって、

お守りみたいなものだった。

やめてもいい、娘も望んでいるんだから、

という、自分を守りながらやめるための言い訳。

ずるいお守り。

 

 

来週もきっと

また朝がきたら準備をし、娘に見送られ、

駅に向かい、電車に乗り、オフィスへ行く。

そして、娘にもらった本当のお守りを傍らに、

ちんぷんかんぷんと格闘しながら

業務に勤しむ。

 


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いつもワタシを

こんなへんなワタシを

ささえてくれてありがとう

 

お守りにかかれた娘からのメッセージ、

もらった時はぎょっとし、爆笑した。

まさか娘が自分のことを

へんな子だと思っていたなんて。

 

へんなわけがない。

娘は私から生まれてきたとは思えないくらいに

真っ当だ。

 

へんなのは、私。

ささえられているのも、私。

ありがとう も、私のせりふ。

 

 

香りに怯える(化学物質過敏症)

一昨日、髪を切りに行った。

たるんで、よどんで、ひどく老けこんでいた顔が、

ぱっと明るくなった。

「こんな感じになりました〜」

と、その日はじめて会った美容師さんが

鏡で後ろ側をみせてくれ、

私は、気に入りました〜、と

笑って頷いてお礼を言う。

ながらく放置し乱雑に束ねつづけていた髪を

プロの方にカットしてもらうだけで、

よどんで老け込んでいた顔がぐんっと若返る。

たるみはともなく、よどみは年のせいじゃなかったんだな

と、自分を見放し過ぎていたことを思い知る。

 

美容師さんは満足そうにうなずき返したあと、

鏡をおいて、手にあれをとる。

あれ、洗い流さないトリートメント的なもの。

 

あっ、と一瞬躊躇したのち、

いやいや、と思いなおす。

せっかくだから最後までとことんきれいにしてもらおう。

マスクの下で、ぐっと息をのむ。

 

そうして、来たときよりも幾倍も若返り、

美容室をあとにして、家路をたどった。

雨の中、意識的に息を吐く。

 

美容室の帰りの足取りが

はずむように軽やかだったのは、

いつまでだったっけ。

 

ぼんやりと記憶をたどりながら、

息を吸い、ゆっくり吐く。

 

 

「可愛くなったでしょ」

と、娘に言うと、

「えー、可愛くはない」

と、娘は笑った。

「可愛くなったでしょ」

と、夫に言いに行くと、

すこしの間のあと、あぁうん、と返ってきた。

娘と夫にみせびらかしてから、

私は浴室にかけこみ、

きれいにセットしてもらった髪に

シャワーをがんがん浴びせた。

 

華やかな香りのシャンプーやトリートメントを

がんがんがんがんがん洗い流す。

浴室をでると、娘が

「どう?においとれた?」

ときいてきた。

「まだ残ってるかも。

 舌がしびれて、まだ息が苦しい。横になる」

娘がどうぞどうぞとソファーを指した。

 

「まいったわぁ。こんなんじゃ

 ろくにおしゃれもできやしない」

ソファーに倒れ込んでぼやくと、

「なんで?おしゃれしたらいいやん」

と娘が言った。

 

確かに。

おしゃれはできるよな。。。

選択を誤らなければ、美容室にだって行ける。

 

(私の場合いまのところすべての香りを受け付けないわけではなく、柑橘系なら大丈夫だったりもするから不思議。ただ香りにかかわらず肌に合わなくて肌荒れすることは多いのだけど…)

 

しっかり洗い流したはずなのに、

翌日も舌がしびれつづけていたけど、

鏡をみるとそこにはちゃんと

数日前の幾倍も若返っている自分がいる。

やっぱり髪を切りに行ってよかった

と、笑みがこぼれる。

失敗だったけど、成功だった。

 

 

年々加速していっている様子の

化学物質過敏っぽい症状。

 

なにより苦しいのは、

娘の持ち帰ってくる給食着に

染み付いた柔軟剤の匂い。

娘の給食当番に、私はおびえている。

 

 

 

 

 

瞑想を試みる

心を落ち着けたくて、

強く優しく逞しくなりたくて、

一生懸命座って、一生懸命目をとじて、

一生懸命耳を傾けてみる。

 

娘が眠っているうちに、

夫がジョギングにでているうちに、

You Tubeを頼りに、瞑想を試みる。

 

邪念だらけの瞑想。。。

 

やり方も、動機も、目指すところも、

きっとてんでめちゃくちゃだ。

 

そのあと、邪念だらけのまま

ほんの少しヨガもやってみた。

よれよれ、ふらふらと、

体勢が変わるたびによろめく。

 

 

 

 

炊き込みごはんを炊いて、

甘い卵焼きをつくり、

ウインナーを火にかけたあたりで、

娘と喧嘩をした。

 

この土日こそは終始おだやかに

と、何度も自分に言い聞かせたのに。

5分近くも、あんなに必死に座って、

歯を食いしばって目を閉じたというのに。

 

お弁当を作るのを投げ出して、

家をとびだして、

向かったのは近所のスーパー。

娘の好きなピーマンと

生姜焼き用の豚肉などをカゴに入れながら、

次の1週間のごはんと

それを前にした

娘と夫の反応を思い浮かべる。

 

 

帰宅後、泣きながらくっついてきた娘と和解して、

お弁当を仕上げる。

 


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そして今週もまた、

ベランダにテントをはってピクニック。

 

娘が炊き込みごはんのおかわりを求めたので、

キッチンに行き、おにぎりにして、

またテントに舞い戻った。

 

お弁当をこしらえて娘の帰りを待つ

娘が公園から帰ってきたら、

お弁当をもってピクニックに行く。

徒歩5秒ほどのベランダへ。。。


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いつのまにか3年生にまで成長していた娘とは、

毎日のように対立している。

さんざん怒鳴り合ったあと、

「はぁ、お母さんのそういうところがなぁ…」

と、あきれたようにため息をつく娘に、

 そうそう、私のこういうところがねぇ…

 どうしたら治るかしらね、この性格

と、しばしば泣きつきたくもなる。

娘にとことん呆れ果てられる前に、

私は私を脱したい。

 

 

図書館で借りた

「日曜日島のパパ」「ヴィンニとひみつの友だち」

…のヴィンニシリーズを娘も私も気に入って、

夜寝る前にくっついて一緒に読んでいる。

私がうとうとしはじめると、

娘は私の手から本を奪い取り

ひとりで読みすすめる。

次の夜に読むときには、

娘の読み終えたつづきから。

だから私は、娘が遊びに行ったすきに、

私だけ知らないページをいそいそとめくる。

 

 

さて、もうすぐ娘が帰ってくる。

お昼ごはん前なのに

きっとおなかをいっぱいにして。

最近の娘ときたら、

私の顔色をうかがいながらも

お菓子をリュックに詰め込んで、

公園で友だちと交換しては

わんさかたいらげてくるのだ。

その都度ぶつくさ言ってしまう…。

 

 

 

ピクニックの準備は整っている。


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あとは、娘の帰りを待つのみ。